『銀河英雄伝説』は、田中芳樹著の長篇SF小説。本伝(全10巻)は、1982年12月から5年間にわたり、徳間書店によって刊行され、圧倒的な人気を博した。
現代から1500年以上も未来の銀河系を舞台に、専制君主制の「銀河帝国」と民主共和制を掲げる「自由惑星同盟」、銀河帝国の自治領でありながら経済国家として両陣営に関わる「フェザーン自治領」の三者が複雑に絡み合う壮大なストーリーは、これまでSF小説に興味を示さなかった読者層も取り込み、大ヒット作となった。
また、1988年より劇場用長篇作品、また、オリジナルビデオアニメ(本伝110話、外伝52話、長篇作品3本)として映像化され、より多くのファンを獲得している。
そしてこのたび、中国の気鋭の映像制作会社、稼軒環球映画会社により、待望の実写映像化が実現することになった。
稼軒環球映画会社の総裁、銭重遠氏は、20年以上の経験をもつベテラン・プロデューサー。手がけた映画は、代表作「狼图腾」(Wolf Totem)のほか、「大海啸之鲨口逃生」(Bait 3D )、「最爱」(love for life )など、ドラマを含めると40タイトル以上にのぼる。また、20年来の『銀河英雄伝説』ファンであり、この作品の実写映像化に並々ならぬ情熱を傾ける。
稼軒環球映画は、中信、国美と中国を代表する大手企業グループの傘下にあり、今回のプロジェクトにも強力なサポートが期待できる。
銭総裁は「『銀河英雄伝説』の映像化は、自分が若い頃の夢であり、いまは大変興奮している。「銀英伝」を知っている人はもちろん、まだ知らない人たちにも「銀英伝」の魅力が伝わるような作品に仕上げていきたい」と語る。また、先日、一部のネットメディアに取り上げられた「銀河英雄伝説」のポスター風の画像は「あくまでも社内用の検討資料が流出してしまったもので、田中先生をはじめ関係各所に大きなご迷惑をお掛けしてしまった。公開にあたってはさらに力を入れたビジュアルをお見せする」とのこと。
実写映像版『銀河英雄伝説』は、三部作とのことで、2020年に第1作が公開される予定。原作者の田中芳樹氏は、今回の映像化について「自分の書く小説作品は、実写映像化が不可能だとばかり思っていました。今回、このようなかたちで実写映像化が進み出したことで、より多くの皆さんに『銀河英雄伝説』を知って頂くことが出来ると思います。私自身もひとりの観客として、完成を楽しみにしています」と語る。
本作品の進捗については、今後も当サイトでフォローしていくので、乞うご期待。
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