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イベント2022.10.07
【銀河英雄伝説Die Neue These】《多田俊介監督&磯部真彩プロデューサーが登壇》 第一章 初日舞台挨拶オフィシャルレポート到着!

【銀河英雄伝説Die Neue These】《多田俊介監督&磯部真彩プロデューサーが登壇》 第一章 初日舞台挨拶オフィシャルレポート到着! 9月30日(金)に新宿ピカデリーで開催された「『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』第一章初日舞台挨拶付き上映会」のオフィシャルレポートが到着しました。

多田俊介監督と、磯部真彩アニメーションプロデューサー(Production I.G)が登壇し、こだわりのつまった注目ポイントや制作秘話などが明かされました。
第一章の上映後、MCの紹介に続いて登壇した多田監督と磯部プロデューサー。ついに上映初日を迎えた心境について語った後、作中のカットをスクリーンに映しながら、『策謀』第一章のネタバレも有りで内容に深く踏み込んだトークを展開していきます。


(以下、本作のネタバレを含みます。)

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多田監督が最初に挙げた見どころは、第37話でケンプの首席副官ルビッチが、ガイエスブルク要塞の中央司令室の椅子をセッティングしているシーン。
ここでのこだわりは、細かな椅子の描写の変化。



多田
「ケンプがガイエスブルク要塞を体当たりさせるとき、自ら要塞を制御するのですが、(ケンプが座る)中央司令室の椅子のデザインがこの話数から少し変わっているんですよ。AIとかのコンピュータの制御ではなく、操縦できるようにシステムを組み替えている場面なんです。周りのオペレーターも退去して、雰囲気自体も変わっているから、別の場所と思われないように、この場で補足の説明をさせてもらいました」

磯部プロデューサーが選んだのは、同じく第37話、ケンプがワルキューレを操縦し、地上で見守る家族に敬礼をするシーン。

磯部
「監督からコンテが上がってきたときに、まず空を仰いだのですが、その後も制作が進む度に、涙を堪えるような気持ちになりました。あと、別の視点でも言うと、ワルキューレの中が見られるのは珍しいです」



多田
「原作に帝国のパイロットキャラクターが出てこないので、原作準拠でやっているとコクピットの描写をする機会が無いんです。だから、デザイナーにも『ワルキューレのコクピットは出ないかもしれないよ』と言っていたのですが、僕がこんなコンテを描いたものだから、急遽、『ごめんなさい』と言ってデザインをお願いしました(笑)」

そして、メカデザインの竹内敦志さんが、ワルキューレのコクピットとケンプの着ているパイロットスーツをデザインしたそうです。ちなみに、ケンプの乗っているワルキューレの機体の色が通常と異なるのは、デザインした竹内さんのこだわりで「ケンプスペシャル」のカラーリングということです。

多田監督からは、さらに同じシーンの別の見どころも紹介。

多田
「ケンプの子どもが飛び跳ねている絵がすごく上手いんです。ふんわりした感じとかが良くて、動きだけで泣けます」
わずか数秒のシーンですが、2回、3回と観てくださる人に注目して欲しいとのことでした。

次に紹介されたのは、第38話で、敗戦を報告しに来たミュラーに、直前まで激昂していたラインハルトが「卿に罪はない」と告げたときの、
オーベルシュタインとキスリングのリアクションの差。細かな表情の描写が注目のポイントです。

多田
「絶対にミュラーを許さないつもりだったラインハルトが、急に許すと言うところなのですが。我々は、ラインハルトがキルヒアイスと語らうことで冷静さを取り戻した場面を見ているんですけれど、(キスリングたち)周りの人間は見ていない。だから、キスリングは分かりやすく『え?』ってリアクションをしてるんです。でも、オーベルシュタインはまったく表情を変えない、その対比が面白かったので選んでみました」



磯部さんが紹介した第38話のルパート、ロイエンタール、ユリアンのアップのカットも、表情の細かな描写が見どころのカットでした。

続いて多田監督は、第三十九話で、キャラクターデザイン&総作画監督の菊地洋子さんが描いたアンネローゼを取り上げて、その上品な美しさを大絶賛。
磯部さんは、アンネローゼとヒルダの髪型や服装の変化へのこだわりも見て欲しいと語りました。



その他にも、多田監督からは、オーベルシュタインの夕食の描写や、ランズベルク伯アルフレッドの人物像の描き方へのこだわりが語られ、磯部プロデューサーからは、第40話のレイアウト(コンテを元に描かれる各カットの設計図のようなもの)は、『銀河英雄伝説』を大好きな一人のアニメーターによってすべて描かれたことが紹介されました。通常は20人~30人で分担する作業量を一人でこなしたそうです。

見どころを語った後の告知コーナーでは、来週以降に開催されるスタッフトークも紹介。

最後に、多田監督と磯部プロデューサーから会場のファンへのお礼の挨拶。

磯部
「何度も観てくださいというには、ちょっと心に来るお話が多いところではありますが、第一章、第二章、第三章と始まっていきますので、引き続き応援いただけると幸いです。本日はありがとうございました」

多田監督
「今日、初日を迎えて本当にホッとしております。テレビフォーマットで話をすると第三章までで第48話になります。すでにかなりの本数に達しておりますが、新書版の原作(本伝全10巻)で言うところの第4巻までしか来ていません。あと、6巻あるんです(笑)。大作長編映画のようなつもりで、本当に心を込めてスタッフが作っておりますので、第二章、第三章まで引き続き、映画館に足を運んでいただけると本当に嬉しいです。今日はありがとうございました」

客席からの大きな拍手に送られて、登壇者の二人は退場。ファンにとって、さまざまな発見もあった初日舞台挨拶が終了しました。




【イベント概要】
●舞台挨拶付き第一章完成披露上映会
日時:9月30日(金)18:30~(上映後に舞台挨拶を実施)
場所:新宿ピカデリー
登壇者(敬称略):多田俊介監督、磯部真彩プロデューサー



【リンク】
「銀河英雄伝説 Die Neue These」公式HP:http://gineiden-anime.com
「銀河英雄伝説 Die Neue These」公式Twitter:@gineidenanime
「銀河英雄伝説 Die Neue These」情報発信Twitter :@gineidendnt_pr
「銀河英雄伝説 Die Neue Theseメンバーズクラブ 新 獅子の泉(ノイエ・ルーベン・ブルン)」:https://ch.nicovideo.jp/noielb
「銀河英雄伝説 Die Neue These」の公式商品直販ショップ「Phezzan」:https://froovie.jp/shop/c/cPhezzan/

©田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
©田中芳樹/松竹・Production I.G・らいとすたっふ

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